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神典から探る大本分裂の起源と未来

(平成19年7月15日に開催された『王仁の庭4 in 大阪』での神原茂理さんの講演レポートです)
神原かむはら茂理しげり

1.第零次大本事件

 明治25年の大本発祥以来、大本の歴史には第一次、第二次、第三次の大本事件が起こった。ところが、これらの事件の起源として、実は第零次大本事件があったのである。発端は、幼名・吉田兌三が大正3年5月に11歳で出口すみの養子になったことから始まっている。以後、彼は出口大二(ひろつぐ)と呼ばれるようになった。その頃はまだ開祖も存命中で、彼への神業上の期待度は非常に高まった。開祖昇天後、大正8年の「伊都能売神諭」でも

 「いよいよとなりたら三代と大二どのは馬に打ち乗り...」

とあるように三代教主と二人三脚で神業に奉仕することが望まれていた。実際、大正12年旧5月5日に結婚されている。ところが、大二氏が素行不良にて三代も汚され、万古末代の悪の鏡となり果てたことが、大正12年の神典「錦の土産」に宣言されたのである。したがって、第一次大本事件の大正10年をはさみ前後数年間で悪神による仕組みの破壊工作が内部から進行したことになる。これを今回、第零次大本事件と命名したい。

2.そして分裂

 第一次大本事件で破壊された天の御三体大神の神殿造営時、斎主を務めたのが出口王仁三郎聖師でなく三代教主であったことを考え合わせても、実に三代の時代が第零次大本事件をひきずった困難な幕であったことが伺える。続いて第二次、第三次大本事件も迎え入れ、大本分裂。現在は大本三派と裏神業系一派になって大本の全貌が封印させられた。特に三派については「霊界物語」に登場する三大悪の、オロチ・邪鬼・悪狐とリンクするし、ウラル教・バラモン教・ウラナイ教に対比可能である。つまりは、どこかの派閥が正当というのではなく、悪神が切り取って山分けしたに過ぎないのである。その証拠に、どの派閥の中にもアナナイ教を見い出せるのは私ひとりだけではないはずだ。分裂は第零次大本事件に端を発する歴史的必然であったのだ。

「大本を乱す邪神は大本の内部(なか)に潜める
              偽信者(まよいびと)なり」
                         (大本神歌)

3.統合への予見と方策

 「霊界物語」第70巻に印度のトルマン国がバラモン教(邪鬼系)に打ち勝ち新神政(小天国)を樹立する段があり、ここに注目したい。また、第60巻にはオロチ救出の段がある。つまり、内部から起こす統合への手順として、まずはバラモン教対策。続いてウラル教(オロチ系)対策を通じ救出改神させた竜王の破壊力でウラナイ教(悪狐系)が木端微塵になるのではないか。(表現が抽象的ですが各人でおのおの解釈なさって下さい!) このストーリー展開と現在の大本情勢を比べるとやはり流れは統合へ向かっているように思える。また、裏神業系で束ねの御用を行った皇道赤心会の泉田瑞顕氏が日頃、
 「大本を一つに統合するのはわしの使命じゃ。」
と語っていたという話も予見として紹介しておきたい。(ちなみに今や裏神業系も悪神の破壊工作の手が及び厳密には一派というより四分五裂の情勢です。)更に、

「...世の大本も散り失せて/月の輪台の影あわれ/お影信心けしいたる/
信徒も今ははなれさり/直の三千五百人/残る教の幕開きは/
この時からと...」

という続瑞能神歌の一節もあながち否定出来ない。

 一方で、外部から起こす統合の方策はあるか?思うに、現在の大本関係者数より多い人数がバラバラの大本を一枚岩と受取って参列すれば既成事実として統合してしまうのではないか?例えば、大本の“霊”を大本信徒連合会として教主に拝謁。大本の“力”を愛善苑としてパワーをいただき、大本の“体”を法人大本として全国
にある霊地やお宮・歌碑を巡り天王平にも参拝。大本の“一厘”を裏神業系(言霊社など)として言霊の研究と実践...といった具合いである。大本外部にある人々がそのような共通認識を持つことから統合を始められるのではないかと思う。最後に、合気道の祖である植芝盛平氏が残した名文句を示して発表を終わりたい。

 「悪を悪と思わず、改心させ、和合する。」

  以上。

(掲載:2007/8/1)
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作成:2009-3-24 11:56:58   更新:2009-3-24 12:03:00   閲覧数:3232
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